フィールドフォース第6の拠点となる、ボールパーク仙台がオープンしました。足立、札幌、旭川、福岡、そして柏と、これまでに開業した各ボールパークの営業経験を踏まえてのフィードバックも反映し、多くのユーザー様に便利に、快適にお使いいただける空間になっています。そして、これらボールパーク構築の経験はもちろん、フィールドフォースで施工している、全国各地の練習施設にも生かされているんです。
ボールパーク仙台のオープンから半月

ボールパーク仙台のオープンは4月1日。わずか半月ほど前のことですが、それすらも遠い過去の出来事に思えるほど、ここのところ、忙しくさせていただいています。練習施設施工の打ち合わせや、あるいはその事前調査に伺ったりと、出張続きなのです。
そんな中、うれしい出来事がありました。
今回、新たに施工に取りかかろうとしている、香川県の室内練習場の案件です。
実はこの案件、以前にも一度、ご依頼いただきながら諸事情で練習場施工を断念したことがあったのです。今回、場所を変えての練習場施工となりました。
いわば“リベンジ”を期しての現地視察ですが、依頼主のTさんにこんな言葉をかけていただいたのです。
「施工のことはすべて、吉村さんにお任せしますよ」
聞けばTさん、今回の依頼に先駆けて、東京都葛飾区の「RAYCOM BASE & CAFE」さんや、静岡県湖西市の「BASEBALL PARK MORI DOME」さんをはじめ、かつてフィールドフォースが施工に当たった、全国各地の練習場を見て回ってくれたというのです。そして、どの施設でも「フィールドフォースに任せておけば大丈夫」と背中を押された、とおっしゃるのです。
過去の仕事とこれからの仕事が、こんな風につながることもあるんだな…と感じ入るとともに、やっぱり仕事って、一つひとつの積み重ねなのだなと、気持ちを新たにしたのです。
最初の練習場施工は屋上のケージ

練習施設の施工については、以前、このコーナーで取り上げられています(⇒こちら)。ボールパーク足立がオープンした2016年以降のことですから、ここ10年程ということになりますが、個人宅の一角にケージを設営する、といった規模のものから、一般ユーザー向けに営業する大規模な練習施設まで、大小合わせると70件以上の施設施工に携わってきました。
もともと、ボールパーク施工の際に要した、煩雑極まりない手配や交渉のノウハウを、せっかくなら、ほかにも生かせないかと始めたのが練習場施工の請負でした。
最初に請け負ったのは、個人宅の屋上に設置する、小さなバッティングケージの施工でした。小さなケージといっても、設置するのは屋上です。台風でも飛んだりすることがないよう、様々な工夫を凝らして、ようやく完成したのを覚えています。

それを皮切りに、次々と相談や依頼が舞い込むようになり、多くの練習場の施工に当たってきました。ただ、最初の案件もそうであったように、施設の大小に限らず、一つひとつの案件ごとに固有の条件があり、どれも一筋縄ではいきません。
たとえば工場や倉庫のリノベーションにより、大規模な施設を作るといったケースであっても、柱の位置や数などによって、レイアウトの自由度は大きく変わります。造りの大きな建物というだけでは、必ずしも使い勝手が良いとは限らないのです。
もっとも、たとえ大がかりな施設であっても、フィールドフォースならば、ボールパークの運営実績に加え、各種マシンやネット、ピッチャーズマウンドまで、必要な備品をすべて自社商品でそろえられるという強みがあります。その意味で、ある程度のニーズには応える自信があったのも確かではありますが…。
難しかったといえば、ショッピングセンターのテナントとしての練習場施工では苦労をしました。当然ですが、新たに基礎工事などできず、床にも天井にも、四方の壁にも制約があり、さらに防音の必要性もあるなどといった厳しい条件の中、満足いく施設が完成したときの達成感は忘れられません。
そうして悪戦苦闘しながら、一件ずつ実績を積み上げてゆく中で、「この場合はこうしたレイアウトで」「ここはこうすれば課題をクリアできる」といった“引き出し”も増えていったのです。
宣伝はしていないけど…口コミの力はすごい!

これら練習場施工に関しては、始めてからこれまで、ホームページ上で過去の事例の紹介はしていますが、これといった宣伝はしたことがありません。それでもありがたいことに、常に多くの問い合わせや発注をいただいている状況です。
多いのはやはり、実際にボールパークを使用された方からのリクエストですが、それを後押ししているのは、間違いなく、口コミの力なのです。
共通しているのは、発注いただく方は皆さん、野球に対する熱い思いを持っていることです。われわれフィールドフォースも、その思いに応えるべく、一つひとつの練習場をきっちりと作り上げていきます。そしてまた、その仕事が次の仕事へとつながり…。
考えてみれば、こうした流れは製造業であろうが建設業であろうが、さらにいえばサービス業なども含めて、すべての仕事に通じるのかもしれません。大切なのは、人と人のつながりと共感、そして信頼関係なのでしょう。
ものづくりも施工も、根っこは同じなのです

思えば、ボールパークの建設や運営自体、フィールドフォースの創業当初には考えてもいなかったことです。ましてや、建設業許可まで取得し、数多くの練習場施工を行うことになるとは…。
世の中、つくづく分からないものです。
ただ、私の中では、この練習場施工も、フィールドフォース本来の生業である「ものづくり」と根幹では通じるものがあります。
「プレーヤーの真の力になる」
フィールドフォースの企業理念である、この言葉に集約されます。
「思い」を持ったユーザーに、「思い」で応える。これはフィールドフォースの商品開発も練習場施工も同じです。
◇ ◇
創業当初は考えていなかったとはいえ、ボールパーク事業をスタートして以来の目標は「全国47都道府県にボールパークを」というものです。
ボールパーク仙台がオープンし、残りは42都府県。まだまだ長い道のりです。
ですが、こうも思うのです。
依頼主の思いに応えて施工し、各地でオープンしている練習施設は、フィールドフォースの思いも詰まった、いわばボールパークの“親戚”のようなものだと。
冒頭の香川県の練習場の例でいえば、ボールパークはまだ四国上陸を果たしておりませんが、われわれフィールドフォースの思いは届いている──都合よすぎかもしれませんが、そう前向きに考えているのです。
こうして、われわれが考える以上に、フィールドフォースの思いは全国に広がってくれている。そんな考えもまた、夢があっていいと思いませんか?